2026年7月、広島東洋カープの矢野雅哉選手が出場選手登録を抹消され、ファンの間に動揺が広がっています。
登録抹消のきっかけとなったのは、矢野選手が、元カープの羽月隆太郎氏に指定薬物エトミデートを譲渡したなどとして起訴された滝口涼介被告と、ホテルのベッドで一緒に写っているとされる写真でした。
写真には、矢野選手の枕元に「赤い棒状の物体」が置かれていたとも報じられています。そのため、ネット上では「ゾンビたばこの吸引器ではないか」「ホテルの部屋で使用していたのではないか」といった臆測が拡散しました。
しかし、2026年7月18日時点で、赤い物体の正体は特定されていません。広島球団も、矢野選手がゾンビたばこを使用した事実は確認できていないと説明しています。
この記事では、写真に写った赤い物体の正体、ホテルで撮影された経緯、矢野選手の登録抹消理由について、現在確認できる情報を整理します。
- ベッド写真に写る赤い棒状の物体が未特定であること
- 矢野雅哉選手と滝口涼介被告がホテルで会ったとされる経緯
- 球団が矢野雅哉選手の登録抹消を決めた理由
- 薬物使用や警察捜査について確認されている事実と未確認情報
赤い棒状の物体は何?
結論からお伝えすると、写真に写っているとされる赤い棒状の物体の正体は分かっていません。
SmartFLASHは、2025年5月27日から28日にかけて、広島が富山県と石川県で巨人と対戦した際、富山県内のホテルで撮影されたとする写真を掲載しました。
写真は滝口被告が撮影したものとされ、奥のベッドには矢野選手が横になっています。さらに、矢野選手の枕元には赤い棒状の物体が置かれており、情報提供者が「ゾンビたばこに酷似しているようにも見える」と証言したと報じられました。
ただし、これはあくまで写真を見た情報提供者の印象です。
球団や警察、専門機関が物体を押収した事実や、成分を鑑定した結果は公表されていません。そのため、現段階でゾンビたばこの吸引器や電子たばこと断定することはできない状況です。
吸引器の可能性はある?
エトミデートを含む危険ドラッグは、電子たばこ用のリキッドとして流通する例が確認されています。
エトミデートは海外で麻酔薬として使用される成分ですが、日本国内では未承認です。2025年5月には指定薬物に指定され、医療などの正当な目的を除き、所持や購入、譲り受け、使用などが禁止されました。
こうした製品が電子たばこ型の機器で使用される場合があることから、写真の赤い物体を吸引器と結び付ける声が出たと考えられます。
しかし、外見が似ているというだけでは、中にエトミデートを含むリキッドが入っていたのか、一般的な電子たばこだったのか、まったく別の物だったのかは判断できません。
写真だけを根拠に「ゾンビたばこだった」「その場で使用していた」と結論付けるのは適切ではないでしょう。
薬物使用を示す証拠ではない
写真に赤い物体が写っているとしても、それだけで矢野選手の薬物使用を証明することはできません。
薬物の使用や所持を確認するには、現物の成分鑑定や尿・毛髪などの検査、購入記録といった客観的な証拠が必要です。
今回の写真については、物体の鑑定結果や矢野選手の検査結果などは公表されていません。広島球団も社内調査を続けているものの、指定薬物エトミデートを含むゾンビたばこを矢野選手が使用した事実は確認できていないと説明しました。
したがって、現時点では「正体不明の赤い棒状の物体が写真に写っていた」という範囲にとどめる必要があります。
ホテルに滝口被告がいた理由
当初の記事では、滝口被告が選手の宿泊フロアのセキュリティを突破し、矢野選手の部屋へ入り込んだ可能性を指摘していました。
しかし、SmartFLASHが報じた内容は異なります。
同誌に証言した関係者によると、滝口被告はカープの選手が遠征する際、選手と同じホテルに自分で部屋を取り、選手を招くことがあったとされています。
報道内容が事実であれば、滝口被告がチーム専用フロアへ無断で侵入したのではなく、一般の宿泊客として同じホテルに滞在していた可能性があります。
問題の写真についても、滝口被告が確保した部屋で撮影された可能性が考えられます。ただし、写真が撮影された部屋の契約者や部屋番号について、ホテルや球団が公式に確認したわけではありません。
そのため、「矢野選手が自分の部屋に滝口被告を連れ込んだ」「ホテルの裏口から侵入させた」といった情報も、現時点では確認されていません。
遠征先ホテルで会えた経緯
プロ野球チームが遠征で利用するホテルでは、選手の安全やプライバシーを守るため、宿泊フロアや移動経路に一定の配慮がなされる場合があります。
一方で、ホテル全体が球団関係者だけで貸し切られているとは限りません。外部の知人が同じホテルに宿泊し、自分が確保した部屋で選手と会うことは、設備上は可能な場合もあります。
今回も、滝口被告が同じホテルに部屋を取り、そこへ選手を招いていたという関係者証言が報じられています。
ただし、球団が外部の人物との面会を許可していたのか、遠征中の行動ルールに違反していたのかについては公表されていません。
ホテルのセキュリティに問題があったと結論付ける材料もなく、現段階では選手と滝口被告が同じホテルの一室にいたとされる事実を整理するにとどまります。
矢野雅哉と滝口被告の関係
SmartFLASHによると、矢野選手と滝口被告が知り合ったのは2024年夏ごろとされています。
矢野選手の大学時代の後輩が滝口被告と知り合いで、その人物が「野球好きの知人がいる」と紹介したことが交流のきっかけだったという関係者証言が掲載されました。
同誌は、ホテルの写真以外にも、飲食店や東京都内の会員制シーシャバーで撮影されたとする写真を報じています。
一方で、矢野選手本人が滝口被告との関係や写真の詳しい経緯を公式に説明した事実は、現時点で確認できません。
「ファンを装って近づいた」「SNSのDMで接触した」「反社会的勢力の一員だった」といった情報にも、具体的な裏付けは示されていません。
矢野雅哉が登録抹消された理由
広島球団は2026年7月17日、矢野選手の出場選手登録を抹消しました。
鈴木清明球団本部長は、これまでの社内調査では、矢野選手がゾンビたばこを使用した事実は確認できていないと説明しています。
一方で、薬物を譲渡したとして起訴された人物と密室にいる写真が公開されたことについて「強い疑念を抱く状況」と指摘しました。その状態で矢野選手にグラウンドでプレーしてもらうことには抵抗があるとして、新井貴浩監督に登録抹消を要請したとしています。
新井監督も試合後の取材で、ファンや関係者に心配と迷惑をかけていることについて謝罪しました。
登録抹消は処分ではない
鈴木球団本部長は、今回の登録抹消について「ペナルティではない」と明言しています。
つまり、球団が矢野選手の薬物使用を認定し、懲戒処分として登録を外したわけではありません。
調査が終わっていない状態でありながら、疑念を持たれたまま試合に出場させることは、ファンや対戦相手に対して適切ではないと判断した形です。
出場選手登録の抹消と、薬物関与を認定した処分は別の問題として考える必要があります。
羽月隆太郎氏の6人発言との関係
元カープの羽月隆太郎氏は2026年5月、SNSのライブ配信で、自身を含むカープの6人が同じ人物からゾンビたばこを購入していたと主張しました。
これに対して鈴木球団本部長は、球団として調査を継続しており、警察の捜査にも対応していると説明しています。一方で、ネット上の発信一つ一つには反応しないとの姿勢を示しました。
また、羽月氏は自身の公判で、周囲にゾンビたばこを吸っているカープ選手がいたと証言したことも報じられています。
ただし、これらは羽月氏側の発言です。球団や捜査機関が「6人の選手が購入した」と確認したわけではありません。
矢野選手がその6人に含まれているのかについても、公式には明らかになっていない状況です。
警察は矢野雅哉を捜査している?
2026年7月18日時点で、矢野選手本人が薬物事件の捜査対象になっているとの公式発表はありません。
家宅捜索や任意聴取、尿検査、毛髪検査が行われたという情報も公表されていません。
滝口被告のスマートフォンなどから、矢野選手との薬物取引を示す履歴が発見されたとの報道も確認できない状況です。
球団は警察の捜査に対応しながら独自調査を続けていますが、それだけで矢野選手に対する内偵捜査や逮捕が近いと判断することはできません。
今後、警察や球団から新たな発表があった場合には情報が更新される可能性がありますが、現段階で「逮捕間近」「強制捜査を見越した登録抹消」と表現する根拠はありません。
まとめ
矢野雅哉選手と滝口涼介被告がホテルのベッドで一緒に写る写真は、SmartFLASHによって報じられました。
写真には赤い棒状の物体が写っているとされていますが、その正体は特定されていません。ゾンビたばこの吸引器に見えるという関係者の証言はあるものの、成分鑑定や警察による押収が公表された事実もありません。
また、滝口被告は遠征先で選手と同じホテルに自分の部屋を取り、選手を招くことがあったと報じられています。そのため、滝口被告が矢野選手の宿泊部屋へ侵入したとする説明は正確ではありません。
広島球団は、矢野選手の薬物使用を確認していないとしたうえで、薬物を譲渡したとして起訴された人物と密室にいる写真によって強い疑念が生じたため、出場選手登録を抹消したと説明しています。
今回の登録抹消は処分ではなく、調査中の暫定的な対応です。
現時点では、矢野選手の薬物所持や使用、購入が確認された事実はありません。赤い物体の正体や写真が撮影された詳しい経緯についても、球団や本人からの説明を待つ必要があります。
要点まとめ
- 矢野雅哉選手と滝口涼介被告がホテルで写る写真が報じられた
- 写真の枕元には赤い棒状の物体が写っているとされた
- 赤い物体の正体や内容物は特定されていない
- 写真だけではゾンビたばこの吸引器とは断定できない
- 矢野選手の薬物所持や使用は確認されていない
- 滝口被告は遠征先で選手と同じホテルに宿泊していたと報じられた
- 滝口被告が選手の部屋へ侵入したとの情報は確認されていない
- 球団は写真によって強い疑念が生じたとして登録抹消を決めた
- 今回の登録抹消は薬物関与を認定した処分ではない
- 矢野選手への警察捜査や逮捕が近いとの公式情報はない
