2026年7月13日、写真週刊誌『FLASH』のウェブ版「SmartFLASH」が公開した複数の写真が、プロ野球ファンや格闘技ファンの間で注目を集めています。
報道された写真には、医薬品医療機器法違反事件で被告となっている滝口涼介被告のほか、元広島東洋カープの羽月隆太郎氏、現役選手の矢野雅哉選手、小園海斗選手、田村俊介選手、格闘技イベント「BreakingDown」のCOOを務める実業家の溝口勇児氏らが写っているとされています。
異なる分野で活動する人物がなぜ同じ場所にいたのか、溝口氏とカープ選手には以前から交流があったのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
一方、写真に一緒に写っていることと、違法薬物への関与は別の問題です。現時点で、写真に写った現役選手や溝口氏がエトミデートの使用や売買に関与したことを示す公的な発表は確認されていません。
本記事では、SmartFLASHの報道、溝口氏側の説明、カープ球団の対応を整理し、確認されている事実と未確認の情報を分けて解説します。
- 溝口勇児氏とカープ選手が同席したとされる経緯
- 2025年5月2日の集合写真について確認できる事実
- 六本木のシーシャバー写真に関する報道内容
- 滝口涼介被告と溝口氏やカープ選手との関係性
- 現役選手の薬物関与が確認されているのか
- カープ球団が実施している再調査の状況
溝口勇児氏とカープ選手はなぜ同席していた?
今回注目されたのは、滝口涼介被告を中心として、複数のカープ関係者と溝口勇児氏が並んでいる集合写真です。
SmartFLASHによると、写真の左側から羽月隆太郎氏、矢野雅哉選手、溝口勇児氏、滝口涼介被告、小園海斗選手、田村俊介選手らが写っているとされています。
ただし、写真から確認できるのは、同じ場所で撮影に応じたという事実までです。全員が以前から親しい関係だったのか、どのような目的で集まったのかについては、写真だけでは判断できません。
集合写真は2025年5月2日に撮影されたと報道
SmartFLASHは、匿名の関係者の証言をもとに、集合写真が2025年5月2日に撮影されたと報じています。写真には選手以外の人物も写っており、同誌では飲食の場で撮影された可能性が示されています。
なお、2025年5月2日にカープは遠征中だったわけではありません。
日本野球機構の公式記録によると、同日はマツダスタジアムで広島対中日戦が行われ、広島が2対4で敗れています。写真の撮影時刻と場所は公表されていないため、試合前後のどの時間帯に、どこで撮影されたのかは不明です。
そのため、「遠征や試合の合間に東京で行われた会合だった」などと断定することはできません。
溝口氏側はカープ選手に呼ばれて写真を撮ったと説明
SmartFLASHの記事が公開された後、溝口氏は自身のXで写真について説明しました。
溝口氏は、滝口被告についてプロ野球選手のコンサルタントをしている人物だと聞いていたとし、自身のファンなので選手と一緒に写真を撮ってほしいと頼まれたため、撮影に応じたという趣旨の説明をしています。
また、写真撮影に応じたことについて「脇が甘かった」と振り返り、周囲に心配をかけたことを謝罪しました。
溝口氏の関係者がXに投稿した説明では、もともと溝口氏側とカープ選手側は別のテーブルにおり、BreakingDownが好きな選手から呼ばれたため、選手側のテーブルへ移動して写真を撮ったとされています。
この説明が事実であれば、溝口氏とカープ選手が事前に約束して会食していたのではなく、同じ店舗に居合わせたことから写真撮影につながった可能性があります。
ただし、これはあくまでも溝口氏側が公表した説明です。集合写真が撮られるまでの詳しい経緯について、カープ球団や各選手からの公式説明は確認されていません。
六本木の会員制シーシャバーで撮影された写真とは?
集合写真とは別に、SmartFLASHは矢野雅哉選手、滝口涼介被告、溝口勇児氏の3人が写った写真も掲載しています。
同誌に登場する匿名の知人は、写真が東京・六本木にある会員制シーシャバーで撮影されたと証言しています。撮影日は不明とされており、店舗名も公表されていません。
重要なのは、六本木のシーシャバーで撮影されたという情報自体が、匿名の関係者による証言に基づいている点です。
写真の撮影場所について、溝口氏や矢野選手、店舗側が公式に認めたとの情報は確認されていません。そのため、「六本木のシーシャバーで行われた会合」と確定情報のように記載するのではなく、「SmartFLASHが匿名証言をもとにそう報じた」と表現するのが正確です。
シーシャバーでの違法薬物使用は確認されていない
シーシャバーそのものは、シーシャと呼ばれる水たばこなどを提供する飲食店です。店舗を利用したことだけで、違法行為に関与したことにはなりません。
今回報じられた写真についても、撮影された場所でエトミデートの取引や使用が行われたことを示す証拠は公表されていません。
したがって、「薬物を使用するための怪しい会合だった」「違法薬物の取引現場だった」などと推測するのは適切ではありません。
確認できるのは、SmartFLASHが3人の写った写真を掲載し、匿名の知人が六本木の会員制シーシャバーで撮影されたと証言していることまでです。
溝口勇児氏と滝口涼介被告は親しい関係だった?
溝口勇児氏が代表を務める会社は、SmartFLASHの取材に対し、滝口被告とは大人数の会食などで数回同席したことがあるだけで、個人的に親しい関係ではないと回答しています。
また、エトミデートの購入、所持、使用、譲渡などの違法行為への関与も否定しました。
一方、今回報じられた写真は少なくとも2種類あり、会社側も「数回同席したことがある」と説明しています。
このため、「一度だけ偶然会った」と断定することはできませんが、複数回同席していたという事実だけで、個人的に親しい間柄だったと決めつけることもできません。
溝口氏本人は、滝口被告についてプロ野球選手のコンサルタントだと聞いていたと説明しています。写真撮影当時に、後にエトミデート譲渡事件で逮捕される人物だと認識していたことを示す情報は確認されていません。
滝口涼介被告とカープ選手の接点はどのように始まった?
SmartFLASHでは、滝口被告と矢野雅哉選手、羽月隆太郎氏の交流が始まった経緯についても報じられています。
同誌に登場する匿名の実業家によると、矢野選手の大学時代の後輩が滝口被告と知り合いだったことから、2024年夏ごろに矢野選手と羽月氏が紹介されたとされています。
ただし、この経緯については、矢野選手や紹介者とされる人物から公式な説明が出ているわけではありません。
そのため、「大学の後輩から紹介されたことがすべての始まりだった」という情報は、SmartFLASHが匿名証言をもとに報じた内容として扱う必要があります。
「プロ野球選手40人を抱えている」は匿名証言
SmartFLASHでは、滝口被告が周囲に対して「プロ野球選手40人を抱えている」と話していたとする匿名関係者の証言も紹介されています。
しかし、40人の選手と正式な契約を結んでいたことを示す名簿や契約書が公開されたわけではありません。
「40人を抱えていた」という話は、滝口被告が周囲にそのように語っていたとする証言であり、確認された契約人数ではない点に注意が必要です。
スポーツ用品会社と選手をつないだとの報道も
同誌は、滝口被告が高価格帯のインソールなどを扱うスポーツ用品会社と、カープの選手や球団をつなぐ役割を担っていたとも報じています。
同社とカープの間にはアドバイザリー契約があったとされ、羽月氏の逮捕後に契約が解除されたと報道されています。
ただし、契約の仲介経緯や解除理由について、企業側から詳しい公式説明は確認されていません。
滝口被告がスポーツ関連の人脈を持っていた可能性はありますが、スポーツビジネスを犯罪のために利用していたと断定できる証拠は公表されていません。
富山のホテルで撮影されたとされる写真も報道
SmartFLASHは、滝口被告と矢野雅哉選手が富山県内のホテルで撮影されたとする写真も掲載しています。
同誌の匿名取材源は、2025年5月27日から28日にかけて、カープが富山県と石川県で巨人と対戦した際に撮影されたものだと証言しています。
日本野球機構の記録でも、カープは5月27日に富山、28日に金沢で巨人と対戦しており、遠征日程自体は一致しています。
しかし、写真が撮影されたホテルや時刻、室内にいた人物、撮影時の詳しい状況については明らかになっていません。
写真の背景に写った赤い棒状の物について、SmartFLASHの記事ではエトミデート入りの電子たばこに似ている可能性が示されていますが、成分検査が行われたわけではありません。
画像だけを見て、違法薬物だったと断定することはできません。
羽月隆太郎氏の「6人」発言と写真は別問題
今回の写真報道を、羽月隆太郎氏がライブ配信で発言した「6人」と直接結びつける動きも見られます。
羽月氏は2026年5月28日のSNS配信で、自身を含む6人が同じ人物から購入していたという趣旨の主張をしました。
ただし、羽月氏は配信で残る5人の実名を公表していません。
今回写真に写っていると報じられた矢野選手、小園選手、田村選手が、その「6人」に含まれていると確認された事実もありません。
写真に一緒に写っている人物と、羽月氏の発言に登場する人物が同一だと結論づけることはできないため、両者は分けて考える必要があります。
カープ球団の再調査はどうなった?
カープ球団は、羽月氏が2026年5月15日の公判で、周囲にもエトミデートを使用しているカープ選手がいたという趣旨の証言をしたことを受け、所属選手への再調査を始めました。
その後の5月28日、羽月氏がライブ配信で「自身を含む6人が同じ人物から購入した」と主張しています。
つまり、球団が再調査を決めたのは、5月28日の「6人」発言より前です。
鈴木清明球団本部長は、調査を継続し、警察の捜査にも対応していると説明しています。一方で、ネット上の発信一つ一つには反応しないとの姿勢も示しました。
再調査の結果については、2026年7月14日時点で詳しい公表は確認されていません。
SmartFLASHによると、鈴木球団本部長は、球団は捜査機関ではないため調査結果を公表しない可能性があるとの趣旨の説明もしています。
矢野・小園・田村選手に薬物関与の事実はある?
2026年7月14日時点で確認した範囲では、矢野雅哉選手、小園海斗選手、田村俊介選手が、今回のエトミデート事件で逮捕・起訴されたとの発表はありません。
球団から3選手に対する処分が公表された事実も確認されていません。
溝口勇児氏についても、代表会社がエトミデートに関する違法行為への関与を明確に否定しており、逮捕や起訴、捜査対象となっているとの公表はありません。
今回報じられた写真は、滝口被告と複数の人物が私的な場で同席していた可能性を示すものです。
しかし、同席や写真撮影だけでは、薬物を購入、所持、使用した証拠にはなりません。
SNS上で名前が挙がっていることを理由に、関与が確定したかのように扱うことは避ける必要があります。
まとめ
溝口勇児氏とカープ選手の同席写真について、現在までに確認できる内容を整理すると、次のようになります。
SmartFLASHは、2025年5月2日に撮影されたとする集合写真に、滝口涼介被告、羽月隆太郎氏、矢野雅哉選手、小園海斗選手、田村俊介選手、溝口勇児氏らが写っていると報じました。
溝口氏側の説明によると、カープ選手とは当初別のテーブルにおり、BreakingDownが好きな選手から呼ばれて写真撮影に応じたとされています。
溝口氏は、滝口被告についてプロ野球選手のコンサルタントだと聞いていたと説明し、写真を撮ったことについては「脇が甘かった」と振り返っています。
また、溝口氏の会社は、滝口被告とは大人数の会食などで数回同席しただけで、個人的に親しい関係ではないと回答し、薬物への関与も否定しています。
六本木の会員制シーシャバーや富山県内のホテルで撮影されたとする情報は、SmartFLASHに登場する匿名関係者の証言に基づいています。そこで違法薬物の使用や取引が行われたことを示す証拠は、公表されていません。
羽月氏の「自身を含む6人が購入した」という主張についても、残る人物の名前は明らかにされておらず、写真に写っている現役選手が含まれていると確認されたわけではありません。
現時点では、写真に写ったことと薬物事件への関与を直接結びつけることはできません。
今後、警察の捜査や裁判、カープ球団から新たな公式発表が出る可能性はありますが、それまでは匿名証言やSNS上の推測を確定情報として扱わず、確認された事実に基づいて冷静に判断することが重要です。
要点まとめ
- 集合写真は2025年5月2日に撮影されたと報じられている
- 写真の撮影場所や詳しい撮影時刻は明らかになっていない
- 溝口勇児氏側はカープ選手に呼ばれて写真を撮ったと説明している
- 溝口勇児氏と滝口涼介被告は個人的に親しい関係ではないとされている
- 溝口勇児氏側はエトミデートへの関与を否定している
- 六本木のシーシャバーという情報は匿名関係者の証言に基づいている
- 写真が撮影された場所で違法薬物が使用された証拠は確認されていない
- 滝口涼介被告とカープ選手の接点は大学の後輩の紹介だったと報じられている
- 羽月隆太郎氏の六人発言と写真に写った選手を結びつける根拠はない
- 現役選手や溝口勇児氏が薬物事件で逮捕や起訴された事実は確認されていない
